最終日のベストスコアとなる8アンダーで片岡と並ぶ2位タイ。
日本ツアーの初優勝には届かなかったが、受賞にふさわしい猛追だ。
4日間で奪ったバーディ以上のスコアをポイント換算して決定する「長嶋茂雄賞100万円」の獲得は、大会ホストをつとめるミスターからもっともアグレッシブなプレーを見せた選手へのご褒美である。
「もちろん長嶋さんのことは知っていますよ。とても光栄です」と、大喜びした。
2018年から日本ツアーを主戦場とするクウェイルにとって、本大会会場のザ・ノースカントリーゴルフクラブはもっともお気に入りのコースのひとつ。
その理由もまさに、「アグレッシブにプレーができるコースだから」。
北海道も大好きだ。
「海鮮がおいしいし、今では刺身も大好物。昨日はスープカレーも食べましたよ!」と、地元グルメも完全制覇。
あとは、大会初制覇をキメるのみだ。
クウェイルが「長嶋茂雄賞」を受賞したほか、河本力(かわもと・りき)が、4日間平均320.89ヤードを記録して、ドライビングディスタンス賞100万円を獲得した。
また、決勝ラウンドの17、18番でのイーグル賞として、北海道出身の片岡尚之(かたおか・なおゆき)ら、7人がそれぞれ賞金100万円を分け合った。
そのうち木下稜介(きのした・りょうすけ)は期間中に大会に関するSNS配信でもっとも多い988個の「いいね」を獲得し、「ベストバズり賞30万円」もゲット。
大会は9位の成績を残した上に、コース外での活動にも高い評価が贈られた。
4年ぶりに観客数を設けない形でのフル開催が実現した今年は、名物の16番パー3が音楽やマイクパフォーマンスで賑やかな“DJホール”に変身するなど、主催者の工夫とアイディアで、選手たちのスリルとやる気も急上昇。
ミスターの冠大会は、選手のモチベーションを上げてくださる仕掛けで毎年、溢れている。