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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2023

勝って次週へ。金谷拓実がボギーなしの68で首位浮上

いかに希少なチャンスも、みすみす逃さない。
金谷拓実(かなや・たくみ)が、3日目の「68」で首位浮上。

5人が並ぶ混戦ボードに名前を載せた。



この日は、6打差の8位タイから出て、1番に続いて3番と、4番でもベタピンバーディ。

スタートから猛攻した。


6番や、8番では、1.5~2メートルのパーセーブもがっつりしのいで、2位で折り返した後半10番のティショットは、「GO・・・!」と、気迫の声も出た。


後半のバーディは、13番のひとつに留まったが、この日も風が吹いた難条件でボギーなしを記録したのは、時松隆光(ときまつ・りゅうこう)と、金谷だけ。


最後18番で、グリーンを狙い、ピン右15メートルくらいに乗せたセカンドショットで、また思わず大きな声が出た。

惜しくも2メートルほどオーバーし、返しもまた外してパーに終わったのは無念でも「いいプレーができたと思うし、ノーボギーで回れたのは良かった」と、頷く。


プロ転向シーズンの20ー21年もチャン・キムと最後まで賞金王を争い、同最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」を賞金3位で迎えて、同大会3位で、賞金2位に食い込み、初戴冠に一歩と迫った。


昨季は海外を転戦し、2季ぶりに戻ったフル参戦で、今度は中島啓太(なかじま・けいた)を相手にもっとも逆転のある位置で、レースを脅かしている。

可能性を残す4人のうち、誰より頂上への渇望を抱えているのが金谷ともいえる。


今週は、勝つか最低でも中島より上位で終えなければ次週はない。
「とにかく、明日は勝つだけ。良い準備をして勝ちきりたい」。
勝って最終戦へ望みをつなぐ。

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