いま、もっとも人気のゴルフユーチューバー、堀川未来夢(ほりかわ・みくむ)が初日をボギーなしの「66」でばしっとまとめて、好発進した。
改造後の芥屋ゴルフ倶楽部は、2019年から2年をかけ距離が伸び、グリーン速度が増した。
「ハザードという名のバンカーも増えて。入れてしまったら、3つ4つは三角(ボギー)が出来る。だから絶対に入らないように。マネジメントして、ドライバーを打つ機会もかなり減らして、今日は1日3回」と、プレー解説もちゃちゃっと簡潔に、「あとは全部スプーンで誰よりも刻みました。それが今日は、全部上手くいった」と、3番で唯一ピンチの3メートルのパーパットもしのいで胸を張った。
「いま端と端が一番の悩み」と、言った。
つまり、もっとも長いクラブのドライバーの不振と共に、一番短いパターには長年、手が過剰反応するイップスの症状を抱える。
だが「スプーンがあればなんとかなるし、イップスも練習の熱量は上がるので。いいかな、と思っています」。
得意を最大限に生かす知恵と、プラス思考で欠点を補う創意工夫は誰にも負けない。
ゴルフ×音楽を掛け合わせた大会の取り組みも、「新しいことに挑戦していて、凄く良いトーナメントだと思います」と、選手会の副会長としても非常にありがたく、大歓迎だ。
スタート時に流してもらえる勝ちウタとして、HIPPYさんの「君に捧げる応援歌」を選んだのは、「サビが短く完結で、わかりやすい」という理由から。
3人1組のティオフで、打つ直前の選手紹介の持ち時間は1選手につき長くて3、40秒ほど。
サビの前にタイミングが来て編集せざるをえない場合も多く、「よくわからないところだけ流れて何の曲?ってなるより、きちんと聞けて、盛り上がるように」と、こちらもまた計算尽くし。
何もかもが完璧で、さすが、の一言に尽きる大会初日だった。