歴代覇者のS・J・パクが思い出の曲に乗り、2勝目のチャンスにつけた。

好調の要因は、コウライグリーンの攻略と、先週まで痛かった肩が日本に戻ってくるなり回復したこと。

2015年の米二部ツアー時に痛めて手術をしたところが最近、ぶり返して先週、出た母国ツアーもふるわなかった。

不安なまま飛行機に乗ったが、オフィシャルトレーナーの成瀬克弘さんに見てもらった途端に、たちまち治癒。

「韓国にもトレーナーさんはいるんですけど、その方は他に仕事もありますし、さすがに常に診てもらえない。でも、成瀬さんはずっと僕のことを診てくれていますから」と、全幅の信頼で体を預けたら、ウソのように痛みが消えた。

「ショットが良くなりたくさんチャンスにつけられた」と、ボギーなしの「68」をマークして、首位と2打差の3位タイにつけられた。

焼肉チェーンの「蔵元」を運営する所属先「ミラクルホールディングス」の本社がここ福岡にあり、「毎日、焼き肉をいただいて、まるで家にいるように、リラックスできています」と、感謝していたら、ふいに大先輩から鋭いツッコミ。

2012年に今大会で初優勝するなど国内ツアー通算4勝の金亨成（キム・ヒョンソン）が「水炊きでしょ！」。

「はい！　昨日ごちそうになりました」と、博多グルメにも恵まれている。

きょう・25日の夜から3年前に結婚した奥さまで元プロゴルファーのJ・Y・パクさんも韓国から応援に駆けつけるそうで、スタート時に選んだ選手紹介曲「Supermarket Flowers/ Ed Sheeran(スーパーマーケットフラワーズ/エド・シーラン）」にも、奥さまとの思い出が詰まっている。

「今日は、ハカタでデートします」。

2013年に本大会で完全優勝でツアー1勝を飾ったが、今年は10年ぶりのシード復帰がかかる。
「また芥屋で勝って、結婚して初めての優勝をプレゼントできたら最高ですよね」。
日焼け止めの頬が緩んだ。

• Ｓ・Ｊ・パク