今月5日に23歳になった。
今年の賞金レースを賑わす中島や蟬川や平田とは同学年。
前田光史朗(まえだ・こうしろう)が、1差の2位タイ。
プロ12戦目の自己ベストで、賞金ランキングは一気に36位に浮上。初シードも見える大健闘をみせた。
5打差の9位タイから出て、前半4バーディで猛攻し、後半の11番でついに首位に並ぶと、そこから3連続バーディで一時は2打のリードを奪った。
「リーダーボードは見ていなかった」という。
でも、急にカメラマンさんが集まり始めるなど、気配で悟った。「あ、いい位置にいるんかなと思ったけど。そのホールもバーディで上がれたりして、凄い楽しかったし、やりきった感がある」と喜ぶ一方で、「今は悔しさ6割」と、やはり惜敗の悔しさが上回る。
日本勢としては、大会初となる初出場→初優勝の快挙までもうあと一歩。
「ピンの奥は絶対ダメ」と、知りながらもピン奥から3パットを要した16番でのこの日初ボギーや、下り6メートルを逃した最後18番など、思い出したら悔いばかり。
ファイナルQT11位で出る今季はすでに、出場優先順位の組み替えも終了し、ここから徐々に出番が減るが、「今回の結果で初優勝も見えて自信になりましたし、ルーキーの年に優勝争いできるだけでも凄くいい経験」と、喜びも悔しさもプラスに転化。
「今回の結果をしっかり受け止め、次につなげていきたいなと思います」と、新人は前を向く。