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BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 2023

先週覇者に焼き肉代を請求中。勝俣陵「年齢より教わる気持ち」偉大な先輩・後輩をお手本に

プロ7年目の勝俣陵(かつまた・りょう)には、過剰な気合いがかねてからの悩みのタネだ。

初日の1番バーディに続いて2番パー5のイーグル奪取は以前なら懸念な流れ。
「いつも気持ちを強く入れすぎてよくプレーに支障が出ていた」と、この日もギアの入れすぎを警戒したが、難しい宍戸でボギーは15番の1個だけ。

「きょうは最後まで落ち着いて、浮き沈みなく回れた」と4アンダーの「67」で回りきり、初日の3位タイスタートに安堵した。



練習ラウンドは、いつも日大先輩の堀川未来夢(ほりかわ・みくむ)と回るのがもっぱらだが、たまたま予定がつかなかった今週は、同じ埼玉出身の今平周吾(いまひら・しゅうご)にお願い。


同郷の縁で、プライベートで何度か回ったことはあったが、試合ではほとんどなかった。

18、19年の連続賞金王に日頃の疑問をぶつける大チャンスだ。

「いつもどんなテンションで回ってるんですか?」と、勝俣。
「バーディ獲っても自分に期待しすぎず目の前の1打に集中する」と、今平の答えはごくシンプルだった。

「今平さんから心構えを学べたおかげ」と、感謝の好発進だ。


先週の「ミズノオープン」で、ツアー初優勝を飾った平田憲聖(ひらた・けんせい)とはたまにゴハンを食べる仲。

「先週も前の日に焼き肉を食べてけんせいが勝ったので。焼き肉代返してよ、と」。

苦笑いで祝福。


「けんせいも、ずっとテンションが一定で、浮き沈みがない選手。僕もああなりたい」と、4つ下の初勝者もお手本の一人だ。

「僕より若い選手がいまどんどん活躍していて。自分も、という焦りはあります」と明かすが、昨季の賞金54位で、まだ今季シードの1年目。
「ツアーに出られるようになって間もない。今は年齢よりみんなに教わる気持ちで、自分のゴルフに徹することが大事」。
大舞台でこそ先輩や後輩に習って一喜一憂しない。

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