開幕戦「東建ホームメイトカップ」から始まった「全英オープン」の日本予選が本大会で終了し、有資格者の金谷拓実(かなや・たくみが)をのぞいた最上位者となり、2008年と2014、15年に続く8年ぶり4度目の切符を取った。
「楽しみ? ありますよ」と、ぽつりと感想を述べたが、それより「今は反省ばっかりです」。
早朝にプレーした第3ラウンドの残り6ホールも「練習場からひどくて。キャディにも、きょう無理だから、3オーバーでいい?と」。
それでもどうにか2バーディ、2ボギーで消化した。
続く最終ラウンドのスタート前は、手つなぎ入場の子どもたちも気を揉んだほど。ギリギリまで練習場で調整を続けたが、間に合わなかった。
やっと上向いたのは、じっとパーを続けて迎えた12番の2打目あたりから。
次の13番でやっと最終ラウンド最初のバーディを獲ると、15番から今度は連続バーディ。
首位と1差で迎えた17番で、左横からまたバーディトライを迎えてようやく、4月の「中日クラウンズ」に続く今季2勝目を意識したそうだ。
「もう少し、伸ばしたかったというのはありますけど。本当にひどかったので」。
3アンダーの「68」は、最終ラウンド唯一のボギーなしだったが、「たまたまじゃないですか」。
たとえ勝てても満足しないのが、岩田寛である。
※本大会を持って、国内での「全英オープン」予選シリーズは終了しました。各資格と出場決定選手はこちらからご確認ください。