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日本オープンゴルフ選手権 2023

飛ばし屋の幡地隆寛「メンタルやられる試合です」9年目の大秘宝は見つかるか

予選の2ラウンドは、2021年と2022年の飛距離1位の直接対決。

幡地隆寛(はたぢ・たかひろ)は、普段なら「15ヤードくらいは置いていかれる」と、新飛ばし屋の河本力(かわもと・りき)にメラメラするところ。



でも、今週はそれどころではなかった。

「ドライバーを持ってもお互いに振り切れない」と、幡地がこの日、1Wを持ったのも4回だけ。

それより「いかにフェアウェイに置けるか。ギリギリを攻めていかないといけない」と、刻みに徹する神経戦。

「日本オープンは、一番つらい試合じゃないですか? 終わったら一週間休みたい、くらいの。メンタルやられる試合です」。


2014年にアマで初出場してから5回出て、昨年の23位が最高。

4月の「関西オープン」2位で出場資格を取った今年こそ、結果を求めて誓ったテーマは「良い結果も悪い結果も一喜一憂せず平常心でやること」。

黙々と攻略につとめてこの日は前半18番から4連続バーディが来た。


初日のイーブンパーに続いて「67」の3アンダーで回りきり、1差の3位タイの好位置で決勝ラウンドに進んで「うわー、日本オープンで囲まれるとは・・・」と、プレー後の囲み取材に感動していた。


昨年9月に、米二部ツアーの一次予選に挑戦したが失敗。

リベンジするつもりだったが今夏は予選落ちが続いた上に、8月の「Sansan KBCオーガスタ」では、過少申告した6月の「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」に続く2度目の失格してそんな余裕もなくなった。


理由はスマホの目覚まし機能で2度目のスヌーズがフリーズしたことによる寝坊で、スタッフからの電話が鳴ったのはスタートの5分前。

「一瞬、どこにいるかわからなくなって。時計を見てショックでした」。
即、目覚まし時計を購入し、現在はスマホと併用。


ベッドから起き上がらないと音が切れない場所に設置するが、朝7時半スタートのこの日もヒヤヒヤしながら目が覚めたという。

決勝ラウンドから成績が良い人ほど後ろになる組み合わせとなり、「明日からちょっと安心できます」と、上位進出に安堵する。



大人気アニメ「ワンピース」のカードコレクターで、オフにはゲーム大会にも挑戦。優勝経験もあり、「優勝した人しかもらえないカードを持っている」と、プチ自慢。

コレクションは数千枚を越える。


「ゾロが好き。男はみんなそうじゃないですか? 変化球でレイリーも好き」。
ごひいきのキャラクターを語り出すと止まらない。

30歳がプロ9年目の初優勝をかけて挑む週末。
茨木にひとつなぎの大秘宝は見つかるか。


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