松山英樹は、10位タイで終戦。
首位との7打差を追った最終日は、3バーディと3ボギーで2日連続のイーブンパー。
日曜日もついにスコアを動かせず、50回目の記念大会を、ホストVで飾れなかった。
「体のこともあるので、年明けから出たいと思います」ということなので、これが自身の年内最後の試合。
今季の最終戦も、優勝で飾れなかった。
史上7人目のアマVを飾った杉浦悠太との7打差を、縮めることもできず「プレッシャーをかけなくてはいけない立場の人が、みんなプレッシャーをかけられなかったということじゃないですかね」。
自戒も込めて、そう語ったが2021年のマスターズ制覇後としては初の国内ツアー出場で残した置き土産はとてつもなく大きい。
大会初日は、ケプカとクラークとのメジャー制覇組で「63」を記録し、単独首位発進で他を圧倒。
格の違いを見せつけた。
成績順に組がばらけた3日目は、若手の誰もが渇望した同組ラウンドを、細野勇策(ほその・ゆうさく)と小斉平優和(こさいひら・ゆうわ)がゲット。
特にはたちのレフティ、細野は最終日に今度ケプカと同組になった。
2人のメジャー覇者と過ごした週末。
「いやほんと幸せ者です」と、感動の2日間を過ごした。
「今までは、同じ試合にも出られたことがなく、別世界の人たちでした。PGAツアーの方々をこんなに間近で見られて、こうなりたいな、という思いがまた強くなりました」と、憧れが増した。
「松山さんのプレーで感じたのはショットの安定性。ほとんどミスをされないのでそのために、自分は何が必要か考えて・・・」と、今後に向けて頭を巡らす。
「ケプカは、絶対に真似できないプレースタイル」と絶句しながら「でも近くで見られた。それは、絶対に収穫です」。
2人の超ビッグネームに刺激を受けて、7位タイで2週連続今季5度目のトップ10入りにも成功。
賞金ランキングも24位と上昇し、シーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の出場権も見えてきた。
「あとは優勝を目指すだけです」。
今年の覇者として、最後の頂上決戦に臨むチャンスも見えてきた。