和合を2度以上制したのは、青木、ジャンボ、片山に次ぐ4人目(1973年のツアー制度施行後)。
1差の2位から出て、最後は3差をつける圧勝だった。
長いパットを沈めた1番、2番の連続バーディで逆転。
約6メートルを沈めた5番と、さらに8番ではバックスピンで入りそうなOKバーディ。
3差をつけて折り返すと、11、12番でまた連続バーディを奪った。
一時は4差をつけて快走したが、ボギー締めの18番では苦しかった胸中を吐露。
「みなさん、楽勝かと思って観てくださったと思いますが、14番あたりからめちゃくちゃキツかった」という。
上がりの2ホールはいずれも第1打をバンカーに打ち込むなど、窮地もあったが、新岡隆三郎キャディも「無だった。きょうは一度もキレなかったし、良い意味でやる気もなく強かった」と褒め称えるなど、最後まで動揺を隠して乗り切った。
一昨年のV時は「ガッツポーズが小さかった」と反省し、今年は両手を大きく広げて頑張ったが、いったん上がって、スコア提出所のテレビ画像で計らずも、自身のVポーズを見た。
「ダサかったですね・・・」と、そこは無念の声が出た。
ここ名古屋は、ご両親の出身地。
しかも、シニアツアーのプロ資格を持つお父さんがコースデビューをしたのが、ここ和合だそうだ。
知ったのは、連覇を狙って3位に破れた昨年大会後。
「僕も知らなかったんです。去年、終わってから知らされた。早く、言ってくれればいいのに」と、それも再タイトルのモチベーションに。
「縁を感じます。親戚も多いので愛知にくると、後押しを感じます」と、不器用ながらもウィニングボールを満員の観客席に投げ込み感謝を伝えた。
「今まで、年間2勝以上をしたことがない。いったん休んで。次の優勝に向かって準備したい」と、42歳の目標を語った。