8アンダーで、尾崎、西山らと3人並びのトップに立った。
先週のABEMAツアー「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP CHALLENGE in FUKUI」ではパットが絶不調。
「始まるまでは不安があった」と、L字パターに合わせてボールの位置を変えたり、構え方を変えたり直前まで試行錯誤を続けて「強めにヒットしてオーバーしても、返しのラインは見えている」と言い切るまでに開眼。
この日はパット巧者の藤田寛之とのペアリングで「参考にさせていただきたい」と殊勝に臨み、後半最初の10番では10メートル超を先にカップイン。
「ふたをしたみたいな感じで申し訳なかったです・・・」と、ベテランの戦意もそぐパット数「25」で、いきなり勢いに乗った。
レギュラーツアーは、高校3年時の初出場からプロアマ通じて11試合目を数えるが、プロアマ形式戦は初めての経験だ。
「リズムとか、どういう感じかな?」と臨んだが、スタートの1番でアマの方の第3打が隣の2番ホールの垣根に潜るルーリングも、藤田と一緒に冷静に対処。
パー3ホールの待ち時間にアマチュアの方からの質問に応じるなど、「とても楽しくプレーができた」と、新人らしからぬ落ち着きで存在感を放った。
今週火曜日に、誕生日を迎えたばかりの22歳は「良い1週間にしたい」と、ラインに溢れたお祝いメッセージに結果で応える。
大阪学院大で、在学のままプロ転向するのは一昨年の平田憲聖(ひらた・けんせい)に続く史上2人目。
平田は、ルーキー年の昨季、初シード入りと力を見せたが、初優勝には届かないまま今年3月に卒業していった。
「先輩ができなかったことをやりたい」と、宇喜多。
「在学中に優勝することが目標。今年中に勝ちたいです」。
豊臣五大老の宇喜多家にルーツを持つ若武者が、初競技で虎視眈々と策を練る。