かたや42歳は、歴代賞金王で、ツアー通算7勝。
優作は、いわずとしれた宮里(みやざと)家の次男である。
漢字違いのユーサクは、細野勇策(ほその・ゆうさく)20歳。
希少なレフティは、ツアーで唯一のプロアマ戦でも、「左打ちのプロと回れるなんて、めったにない機会」と、同伴アマの方々にも喜ばれており、初日の9番では、胸のすくイーグル締め。
通算7アンダーの、4位タイと上々の滑り出しだった。
予選2日間は同名の宮里とのプレー。
「優作プロと回らせていただくのは初めて。めちゃくちゃ緊張しました。ちっちゃい頃からテレビ見ていた方で、尊敬する大先輩。一緒に回れて嬉しい」と、気持ちも引き締まった。
山口県出身。
心臓の持病を持って生まれたが、適度な運動が可能なゴルフが、人生を変えた。
最初にクラブを持ったときから器用に左で打ち、今に至る。
プロ3年目を迎えた今季、開幕戦「東建ホームメイトカップ」の2日目に出した「61」は、野球のWBCで活躍し、本人もファンで、周囲にはそっくりさんともっぱらの村神様こと村上宗隆さんみたいに「神業級」と、言ってもらえた。
今季3戦目の今大会では、今年から所属契約を結んだスーパーマーケットチェーン「ロピア」の社長さんも初日にアマの部で参加されていて、改めて直接、感謝を伝えることもできた。
「頑張って、と声をかけてくださって。気合いが入りました」。
左打ちのツアー優勝なら、日本勢としては1991年の羽川豊(はがわ・ゆたか)氏以来。
プロとアマが同じ舞台で戦う唯一の大会で、新・ユーサクの名前をさらに印象づける。