バンカーにつかまった4番で4オン2パットのダブルボギーを打ち、ティショットが深いラフに埋もれた7番では3オン2パットのボギーとしたが、約6メートルを沈めた9番と、続けて2メートル前後のチャンスを決めた11、12番で序盤の3オーバーを補填。
最初の通算2アンダーに戻した。
スタート時は強い雨風。
「1番ホールのセカンドショットも3アイアンで200ヤードも飛んでなかったのでびっくりしたが、それがいい基準になった」と、荒天下で高度の適応力と、ミス後の次打こそ即時の修正力を発揮。
16番ではティショットを左の深いラフに入れながら、約210ヤードの2打目でチャンスを作り、約4メートルを沈めて4つめのバーディを奪うなど、通算3アンダーで戦い終えた。
「ひとつかふたつ伸ばせればトップ10入れるかなと思ったが、そんな甘くなかったですね」と、プレー直後の暫定14位(結果13位タイ)には苦笑いも浮かんだ。
今年のメジャーは「マスターズ」が16位、「全米プロ」で29位。「全米オープン」は32位だった。
「トップ10も入れてないですし、優勝争いにも絡んでないので悔しいですけど。全英オープンではなかなかいいプレーできていなかったので。トップ10には入れなかったが今回は自然に合わせながらというプレーができたんじゃないか。久々に上位にいけそうな雰囲気があるゴルフができたので良かった」。
サンデーバックナインでの巻き返しと、初出場だった2013年大会での6位に次ぐ好成績には納得顔だった。
「来年以降、これをもっと完成された形で対応できるようになったらさらに上位を狙えるのではないか」と、表情は明るかった。
優勝は、アメリカのブライアン・ハーマン。
レフティの大会制覇は、1963年のボブ・チャールズと、2013年のフィル・ミケルソンに次ぐ史上3人目。
2位に6打差つける圧勝で、プロ14年目のメジャー初制覇を決めた。