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横浜ミナト Championship ~Fujiki Centennial~ 2023

51歳の横尾要。1年ぶりのレギュラーツアーは「目に毒です」

1年ぶりのレギュラーツアーで、51歳の横尾要(よこお・かなめ)は若手のゴルフを直視できない。



「目に毒。見てもレベルが違いすぎるから」と、ぎゅっと目をつぶる。


デビュー戦の1995年「ブリヂストンオープン」でいきなり5位に入った。
98年の初優勝を契機に5勝を重ね、2001年には米ツアーでシード権も獲得するなど活躍したが、2014年のシード落ち後は、「今の子たちのゴルフは僕らとは別物です」と、若手との格差を痛感するばかり。

「飛ぶし、道具の進化もあるし、今の子たちはトレーニングもしてるし、無理だもん」と、開幕前から白旗だ。


それでも、会場にやってきたのは少しでも恩を返すため。

主催の「藤木企業株式会社」の藤木幸吉・代表取締役社長とは日大同期で、大会アンバサダーをつとめる丸山茂樹は3つ先輩。


新規開催発足のきっかけとなった丸山らとのラウンドには、横尾も同行しており、「ぜひ応援させてください、と言っていただいて」と、そのご縁でグループ会社の「三協」と、関連会社の「ナカムラロジスティクス」とサポート契約に至った経緯もある。


記念の第1回大会にはホストプロとして推薦出場を頂き、「僕はこちらがメインですから」と、開幕前日のプロアマ戦こそおもてなしに奔走。

「明日からは、とりあえず暑さで倒れないように。体調を崩さないように頑張ります」と、今から予選落ちする気で満々だ。


「でも、彼らはまだ頑張っていますよね」と、ちらりと目をやるのは2人の大学同期。

横尾と共に、日大時代は3人揃ってあまりの強さに「三羽カラス」と称されたツアー通算31勝の片山晋呉(かたやま・しんご)も、同12勝の宮本勝昌(みやもと・かつまさ)もいまだ第一線に立っており、「あいつらは本当に凄い」と、横尾にとっても誇りだ。


横尾と宮本が昨年、片山が今年50歳を迎えて“デビュー”を果たしたシニアツアーでは最近、一緒になることが増えたが、レギュラーでのそろい踏みは2021年8月の「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」以来。


久しぶりに3人一緒に写真を撮ろうと、プロアマ戦後に2人を探しに行ったが、片山の姿はもう見えず、宮本はロッカールームですでに裸になり、トレーナーさんの施術を受けていたため、仕方なくひとりぼっちの記念撮影。

「僕は盛り上げる、なんてとうてい無理だけど。とりあえず2日間は頑張ります」と、無理矢理にガッツポーズを作った。

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