プロ15年目、35歳の飛ばし屋。
永野竜太郎(ながの・りゅうたろう)が、6打差の10位タイから自身7度目、今季2度目の最終日最終組に飛び込んだ。
「まだグリーン上では苦戦しています」と、苦笑する。
「ちっちゃなアンジュレーションがあって。タッチとか、ラインの合わせ方が難しい」と、7番パー3で2パットのボギーを叩いた。
「フラストレーションがたまっていた」と、次の8番で一気に発散させた。
「風もあり、リスクもあるけど行ったら行ったで可能性はあがる。動くホール」と、330ヤードに向かってワンオン狙い。
「前のボギーでちょっとムカついてたんで行きました」と、1Wのティショットは、みごとにピン横1.5メートル。
パー4のイーグルで膠着から抜け出し「やけくそがいい方に行った」と、ニンマリした。
そこから3バーディで、首位と2打差に追いついた。
日本予選を勝ち上がり、初出場を果たした6月の「全米オープン」で日本勢最高の20位に入った。
賞金にして20万152ドル。日本円に換算すると約2800万円を加えて国内賞金は現在6位につける。
最終日も「行くっしょ!風次第」と、8番ホールで夢のワンオン宣言。
「明日はパットが入ってくれれば楽しみ」。
プロ15年目のツアー初優勝で、この夏のアメリカンドリームを完結させる。