さらに、一つ後ろで昨年の同会場開催「日本オープン」で史上初のアマ2勝を飾り、コース連覇を狙う蟬川泰果(せみかわ・たいが)は、54位タイ。
タイガ揃って2日目の巻き返しを狙う。
“ユータ対決”は、先週優勝の木下裕太(きのした・ゆうた)が2オーバーの「74」で82位、北海道出身でプロ7年目の植竹勇太(うえたけ・ゆうた)が7オーバー「79」の110位と苦しむ隣で池田勇太(いけだ・ゆうた)が気を吐いた。
スタートの10番で、地盤の硬さに120ヤードの2打目が突っかかり、大雨に降られて順延が続いた先月の「ANAオープン」で突き指した右手をかばう仕草を見せながら、ピン奥3メートルにぴったり。
さい先良いバーディに気分を高めてボギーなしの「67」をマークし、5アンダーで今季自己最高の6位タイ発進した。
「場所が場所だけに、なるべく負担をかけないように。治療を上手くしながら。取っ替えるわけにいかないしね」と、突き指の治療以上に、昨オフ、歯を削る大がかりな手術に踏み切った顎関節の不具合は、今オフもまた大きな手術を控えており、完治にはまだ遠い。
「自分が思っている感覚と、ボールに伝えるものというのが、なかなか合わない」と治療途上の感覚のずれから、今季前半期に5試合連続の予選落ちをするなど、賞金ランキングもまだ85位と苦しむが、過ごしやすい日が増え始めた9月以降は徐々に上向き。
「1つ1つ潰していく中で、やっとここに来て少しスコアに結びつくっていうのが繋がってきたのかな」と、前向きさも出てきた。
「今これだけ自分が苦しんでいるのも、間違いなく自分のためになる。この苦しみを一つ一つ乗り越えていくこと。それしかない」。
2016年の賞金王で、通算勝利は21。
予選最終日の“ユータ対決”もイケダが引っ張る。
<本日の中継スケジュール>
13:00~14:30 BSフジ