大会としては、5度目（4人目）※。
会場がここ富士桜に移ってからなら2009年・10年の石川遼に次ぐ2人目の快挙を目指す。
連覇がかかる金谷拓実（かなや・たくみ）は、「今年もラフが深いし、相変わらずコースが難しいですけど、その中で自分らしいプレーができればまた優勝できるかな、と思います」と意気込みを述べた。

偉業に挑む直前に、気持ちがたかぶる開幕前日のプロアマ戦になった。
今朝放送の人気報道番組「めざましテレビ」の視聴者参加コーナー「めざましじゃんけん」に、金谷も出演。

事前の収録で「グー」「チョキ」「パー」それぞれ撮影してもらったが、いざ放映時はどれが選ばれたのか。

「見たかったな…」。
放送のタイミングがわからなかったので、自分が何を出したのか確認できなかったのは残念だったが、地元広島で活躍を見ているお母さんはきっと、テレビの前で勝負に参加してくれたはずだ。

勝ちで20点、あいこで10点、負けでも5点加算し、1週間で通算100点に到達したら、データ放送からプレゼントキャンペーンに応募できる。
「うちのお母さんも毎日、一生懸命参加してるんですけど、まだ一度も当てたことがない。当たればいいな…」と、孝行息子の顔をした。

この日のプロアマ戦は、名優・佐藤浩市さんとプレー。
「カッコよかったです」と、ほれぼれ。

「ゴルフもプロみたいにお上手で、クラブのことも自分より詳しかった」と、舌を巻く。

プレー中に、佐藤さんが出演するフジテレビ開局60周年記念作品「記憶にございません」（2019年）の撮影裏話も聞かせてくださったそうだ。
「ちょうどネットフリックスで見ていたので」と、金谷も興味津々。

「組のみなさん全員お上手でしたので、僕は何もできなかった」と謙遜するが、楽しかったラウンドの最終ホールで左奥のラフからチップインバーディを披露。
佐藤さんにもたいへん喜んでいただけた。

あくなきコース改良で、年々難易度が高まるばかりの富士桜は今年、もともと距離が長い12番パー4（480ヤード）で、グリーンに傾斜が加えられ、横幅も狭くなり、より精度が求められるホールに生まれ変わった。
「去年より慎重に」と、警戒心は高まる。

中島啓太（なかじま・けいた）と苛烈なレースを繰り広げた昨季、アマプロ通算5勝目（現在は6勝）を飾った本大会で賞金1位に返り咲いたものの、シーズン最後には結局3位に。

「みんなが目指しているものですし、少しそこに気持ちが行き過ぎて苦しいときもありました」と、当時の心境は、忘れようにも忘れられない。
賞金ランキングの資格で今季欧州・DPワールドツアーの出場権を得たといっても優先順位は低く、いまだに出番は回って来ないまま。

「賞金王が達成できなかったから、チャンスもめぐってこなかったし、そこが一番大事になってくる。とにかく1試合1試合やるだけかな」。
昨季の忸怩たる思いを一掃し、富士のふもとの富士桜で再度、頂点を目指して歩く。

＜大会の連覇達成者＞
・グラハム・マーシュ（1973・94年＝川奈）
・尾崎将司（1986・87年、89・90年＝川奈）
・石川遼（2009、10年＝富士桜）

＜放送予定＞
■8月29日（木）第1日（予選ラウンド）
・午後3:00～5:00（CS フジテレビONE/BSフジ＝生中継）
・深夜1:55～2:55（フジテレビ）

■8月30日（金）第2日（予選ラウンド）
・午後3:00～5:00（CS フジテレビONE/BSフジ＝生中継)
・深夜2:25～3:25（フジテレビ）

■8月31日（土）第3日（決勝ラウンド）
・午前11:00～午後1:20（CSフジテレビONE＝生中継）
・ひる12:00～午後1:20（BSフジ＝生中継）
・午後1:35～2:50（フジテレビ系全国ネット）
・午後9:45～11:00（CSフジテレビONE）

■9月1日（日）最終日（決勝ラウンド）
・午前8:00～午後1:30（CSフジテレビONE/BSフジ＝生中継）
・午後1:00～1:30（フジテレビ＝生中継）
・午後1:30～3:00（フジテレビ系全国ネット＝生中継）
・午後2:59～4:00（CSフジテレビONE/BSフジ＝生中継）
・深夜0:00～1:29（CSフジテレビONE)
・深夜1:30～2:30（CSフジテレビONE）

• 金谷 拓実