ボギーなしの「65」を記録したこの日6つのバーディは、いずれも2メートル内のチャンスを決めたもの。
後半4番の連続バーディは、1メートルもなかった。
アイアンショットが安定しており、2打目以降でつけた短いチャンスはほぼ決められたが、唯一顔をしかめたのは、最後9番のパットを外した時。
「完璧に入ったと思った」と、悔しそうに膝を折った5メートルのバーディパットは、日本予選を突破して初メジャーを果たした先月の「全米オープン」でも、課題として持って帰ってきた部分だ。
300ヤードを超える豪打は、「マキロイやデシャンボーは別として、そんなに置いていかれもせず、通用せず、という感じでもなかった」と、実感できたのは収穫だったが、「もったいなかった」と悔恨したのは、日本ツアーで現在1位を走るパットの部分。
深いラフを警戒しすぎて、練習ラウンドではグリーン周りの下見に注力しすぎ、「日本でやったことがなかった」というバミューダ芝のグリーンに手を抜いた。
「もう少し情報を集めていたら、1打くらいは縮められたかな」と、1打不足の予選敗退を今も悔やむ。
「予選通過や優勝がかかったときこそ入れないと」と、1打の重みを痛感して戻った。
海外進出への思いも強くなった。
「今年、受けたいと思っています」と、米ツアー予選会への挑戦も口にし、「その前に、優勝していきたいな」と、熱望。
2020年にシード入りを果たして以降も、V争いの機会を増やし、今季も特に5月以降の試合でトップ10を続けるが、初勝利はまだ。
大海に出たい25歳に、5年シードのタイトル戦は願ってもない餞別だ。
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