涙の多い4日間だった。
賞金レースと賞金シードをかけた大事な一戦。
「カシオワールドオープン」は、節目で節目で誰かがどこかで泣いていた。
24日の最終日は、
清水大成(しみず・たいせい)が泣いた
清水には、プロ4季目の初Vをかけた一戦。
1差の2位で敗れた。
前日3日目には、7番で紛失2回の+5。
1ホールで10打も要しながら、1差の3位に戻ってきた。
最終日は最終組のひとつ前で、後半10番から3連続バーディを獲って抜け出した。
岩田と競って入った終盤は16番と17番でチャンスを逃し、1差を追って最後18番パー5へ。
フェアウェイ真ん中からピン左に乗せた長いイーグルトライが大きくオーバーしたのは想定内だ。
「ショートだけはしたくない、と思って。下りの、まだ見ていないラインを打つよりかはまだオーバーして。来たラインを打つほうが確率が高いだろう、と」。
平均パット1位を走る飛ばし屋。
だが、約3メートルの返しは入らず、岩田とのプレーオフ進出を逃した。
「完全に勝てる…んじゃないか」と、言って涙がこぼれた。
でも、目を赤くしながら「気持ち的にはめっちゃ楽しかった。緊張している場面でまっすぐ打てた。また次おんなじ場面になったときの自信になりますし、あとは課題のパッティング」と、懸命に顔を上げた。
今週はシーズン最終戦
「ゴルフ日本シリーズJTカップ(東京よみうりCC)」。
賞金ランキングは、未勝利の選手の中では最上位の7位で会場入りする。
「来週は本当に勝ちたいです」と、涙を拭いた。
出場選手 ゴルフ日本シリーズJTカップ 2024