1番で会心のティショットが出た。
バーディパットは逃したが、ピンそばのチャンスは作れた。
左のラフから手前のラフに渡り歩いた2番でボギーを先行させたが、すぐ3番パー3で右ラフから10ヤードをチップイン。
即イーブンに戻すと5番と9番でスコアを伸ばした。
投薬で、前日より症状は少し改善されたが、満足に食事もとれない状況でのPGAツアー参戦はやはりきつい。
「日本オープン」終了時の賞金ランキングは12位。本大会の出場資格が発生する上位8人は逃したが、きゅうきょ主催者推薦で得た大チャンスだ。
「万全な状態で戦いたい、というのがすごくあったのに、そこが一番反省点。気力でやるしかない」。
左足下がりの深いラフから寄せきれず、3オン3パットのダブルボギーを叩いた12番で流れが途切れかけたが、17番で第1、2打とも完璧なショットを続けてピン2.5メートルのバーディで1アンダーの「69」。
初日の「66」から3日連続の60台を死守した。
PGAツアーにも負けない飛距離を駆使した爆発力が持ち味だが、「今週はまだビッグスコアが出ていない。もっと伸ばしたかった」。
悔いは残るが、日本勢最上位のまま、通算8アンダーの12位タイで踏みとどまれた。
首位とは大きく開いてしまったが、次々週のPGAツアーの出場資格が発生するトップ10入りの大チャンスだ。
「明日は、倒れるくらいの気持ちでやりきりたい。自分が持っている全部をぶつける」。
声は出しにくいが気迫は出せる。