燃えるウェアと裏腹に、今週から心機一転、クラブのグリップを真っ白にチェンジ。
「上手く見えて、かっこいいんじゃないか」とクールな視覚効果もバツグンだった。
シャフトを交換したというマレットパターも好調で、スタートの10番こそ2メートルを逃したが、11、12番と立て続けに7メートルのパーパットをしのぐと、そこからエンジン解放。
後半最後の9番は、残り246ヤードから3アイアンで3.5メートルにつけたイーグルチャンスも決まった。
お気に入りの歌をかけてもらえる入場曲には、「毎日聞いている」というguca owl(グカール)さんの「High wall」をリクエストした。
じゃーんとにぎやかに音が流れたあとに、音声の方の絶妙なフェードアウトでシン…となる瞬間とのギャップには、アドレス時の緊張感がより高まるそうだが、それも最初だけ。
「気持ちを上げることもできるし、落ち着かせることもできる曲」と、お気に入りに乗り、プレーでもメリハリを利かせてスコアを伸ばした。
昨季は年間2勝で、同学年の中島啓太と争い賞金2位につけたが、今季はまだ勝てず、7月の「日本プロ」も2年連続2位に終わった。
「今年は、上位争いをした時の思い切りの良さがないなと感じていますので、思い切りよく。ミスをしても怒らないをテーマに、落ち着いてプレーできれば」。
今季1勝を期して、タイガが静かに燃えている。