「地元の方も応援きてくれると思うので」と幡地隆寛(はたぢ・たかひろ)が懸命に、気力・体力を振り絞る。
先週、滋賀県の名神八日市CCで行われた「関西オープン」で日本ツアーは1勝。今年3月の「ニュージーランドオープン」を数えるなら通算2勝を達成してすぐ、翌20日に隣コースの日野GCで行われた全米オープンの日本予選に参加してきて開幕前日の22日のプロアマ戦は、へとへと。
「疲れ切ってて…振っているのに飛距離が10ヤードも落ちてる。人生初めての限界が訪れた。体がいうこときかないというのはこれだな、と。もう若くない」と、30歳を実感する。
以前から違和感があった左ひじの痛みも出ていて「今週は不安でしかない」と、泣き言しか出てこない。
ましてや、会場のここJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部は「ゴルフをやめようかと思ったくらいの苦手なコース」と、つい顔も苦くなるのは、2015年から2年続けてここで出場予選会のサードQTで落選しているから。
「苦手意識が先に来る。そのくらい、悪いイメージが僕の中に残っちゃってる。いまだに払拭できてない」。
21年大会は、初日を7位タイからスタートしながら、2日の79で予選敗退。
負のループを助長しかけたが、翌22年から2年続けて予選を突破。
「ちらっと、全英オープンを垣間見た」と、希望はある。
今年は、上位3人が得られるメジャー切符を目指して。
「いろいろ言ってられない。今週はチャンス。しっかりと上位を狙って。残った体力を出し切って頑張ります」。
2週連続Vならすべてが吹き飛ぶ。
選手たちが全英オープンの出場切符をかけて振り絞る。「ミズノオープン」は、ABEMAで4日間とも全力生中継ですよ!