「僕はもちろんリアルでは見れていない。でも全日空の機内放送や、YouTubeで何度も見たし、ジャンボさんは今の日本のゴルフ界を作った人だし、今も伝説。スタイルもドライバーでガンガン攻めるし、僕もあんなプレーがしたいと憧れてきた」。
その中でも特に、強烈に永野の印象に残っているのが藤田寛之との死闘を制して、55歳の史上最年長Vを達成した2002年の30回大会で、「17番のセカンドショットは、何度見かえしてもすごいと思う」と、ため息しか出てこない。
その通算94勝目がジャンボの最後の優勝となったが、翌年の2003年もまた、葉偉志(よう・いし、台湾)とV争いを繰り広げて2位につけており「すげーって。それは熊本(永野の地元)で生で見ていた」と、焼き付いている。
偉大な人の我が庭で、メモリアルVを達成する大チャンスを得た。
「憧れであるジャンボさんが7回も勝っている大会ですし、それが節目の50回大会ならなおいいな、と思います」。
輪厚でプロ17年目の初Vを思い描いて、きょうも輪厚でドライバーを振り続ける。