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BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 2024

勝てば大会最年長V。43歳の岩田寛をメラメラさせた悲しいできごと

15、16番のバーディで、大混戦からひょっこりと抜け出した。
43歳の岩田寛(いわた・ひろし)が悲願のタイトル獲りへ。

通算10アンダーで、自身16度目の最終日最終組に割って入った。


さすがにメラメラしたみたいです


岩田とともに、首位で並んだ金谷と小木曽の2人も含めて、2打差の5位タイでひしめくほか8人とも全員が20代。

「同じ舞台でやっているので年齢は…」とはいえ、プレー中もじっとスコアボードを凝視しながら「若い子ばっかりだな、というのはありました」と、ぽつりとつぶやく。


「けっこうひどいこと言われて。腹が立っているかもしれないです」と、振り返るのは40歳の声を聞くころに身に起きたこんな悲しいエピソードだ。


ある宿に宿泊したときのこと。
岩田がプロゴルファーだと聞きつけた支配人が、名刺をもってあいさつに来てくれた。

自己紹介し、年齢を聞かれたので答えたら、「いま引退されて何されているんですか?」と、聞かれたそうだ。
「38歳くらいから、そういうのはよくあります」と苦笑しながら「もう、そのホテルには泊まらないかな……」。

40歳を過ぎてから、3年連続の勝ち星を重ねているヒロシはちょっぴりメラメラする。


今季の全6戦で、ポイント制の「For The Players By The Players」でのトップ10が1回あるが、開幕戦での棄権が1。予選カットが3回と、不振を抱える。

「ドライバーも全部。要因がわからないないから、何していいかわからないし、不安でしょうがない。そういうのが続いている」と吐露するが、本大会は昨年まで18回出て、過去2度の最終日最終組は、2位タイから出て7位に終わった2008年と、単独2位から出て6位タイだった2010年とで過去2回。

3度目の正直を後押しするのは尊敬する大先輩のはげましだ。


谷口(徹)さんから、今年はメジャーで勝てよというラインがあったので。今まで意識はしてなかったですけど、そういうのも意識してみたほうがいいのかな、と思います」と、岩田なりに気合を入れる。


「上位でやるのは久しぶりなので。すごく緊張するでしょうね、明日は…」と、いくつになってもV争いは慣れないが、最終日の秘策は「まっすぐ打って、グリーンに乗せて、パターを入れること」。

ごくシンプルに、通算6勝目を飾れば、2010年の五十嵐雄二(いがらし・ゆうじ)が達成した40歳283日の最年長Vを更新する。

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