11番の1イーグルは、カラーからパターで10メートル弱を決めたもの。
最後9番で奪ったこの日3つ目のバーディは、「ボギーでもいい」とあきらめかけた20ヤード超があれよとカップに沈んだ。
ほかにも、3~4メートルのチャンスがあったそうだ。
「でも、あと一筋のところで入らない」と、無念そう。
「もう3つ4つ獲れたという悔しさと、ノーボギーで回ってこられた嬉しさが半分ずつ」と、どうにか自分をいなして、決勝へ。
20ー21年に、怪物級といわれたチャン・キムを抑えて、飛距離1位に就いた飛ばし屋だが、「距離が残ってでもフェアウェイにいるほうが、圧倒的に有利」と胸に刻んだのは、2打差の3位タイから出て、5打差の3位に終わった昨年10月の「日本オープン(大阪府・茨木CC)」から。
日本タイトル戦での教訓が、今週の会場でも生きている。
今年3月に、人生初勝利を飾った豪州とアジア共催の「ニュージーランドオープン」ではより小技の重要性を痛感し、「練習の半分以上をアプローチとパターに費やしている」と着々と向上し、Vの蟬川に4差をつけられ単独2位に終わった昨年の本大会より「自信をもってできている」と、言いきれれば鬼に金棒。
日本での初勝利も近い。