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ダンロップフェニックストーナメント 2024

「マックス」「サトシ」と呼び合う仲。小平がマクグリービーとの7差を追う

来季のPGAツアー昇格を決めたマックス・マクグリービーや、同ツアー10勝の松山英樹が引っ張るリーダーボードに、自分も名前を載せてきた。

米1勝の小平智(こだいら・さとし)が2日目に「66」。
首位と7打差の通算7アンダーで、3日目の第3ラウンドを迎える。




第2ラウンドは最初3-5番に続いて、上りの16ー18番とで、3連続バーディを前後半一度ずつ。
持ち前の攻撃ゴルフで合計9個のバーディを稼いだ。

半面4つのボギーや初日には、14番でトリプルボギーも打ったが「いま自分には試していることがあり、それを貫くことができてのこのスコアなので」と、落ち込まない。

ツアー1勝の市原建彦(いちはら・たつひこ)の三男で、日大同期のプロ、弘章(ひろあき)に、「智らしくない」と指摘を受けたのは先月のZOZOチャンピオンシップの会場だった。

「昔の僕のスイングを、よく知ってくれているので。初日に観に来てくれて、もうちょっとこうだった、とか、こうすればと指摘をうけて。自分にも思うところがあったので」と、旧友の言葉がすんなり心に届いた。

「いまいい感じで思うようにできているので、それがスコアにつながっているのかな」と、腑に落ちながらのV争いだ。

2018年の「RBCヘリテージ」での1勝を機に、二部ツアーも含めて、アメリカで7年間プレーを続けたが「心が折れた」と、今季限りでいったん撤退を決意。

「前みたいにやってやるぞという闘志があまり出て来なくなってしまって。気持ちとゴルフが追い付かなくなった」と、心境を明かす。

「惰性で試合出ている感じになってしまって。そんな感じでやっても活躍できる場所ではない。それがつらかったので。いちど帰って気持ちとゴルフを立て直すことに決めた」と、通算7勝を誇る日本ツアーで再起を図る。

第2ラウンドの「62」で独走するマクグリービーとは、PGAでも二部コーンフェリーでも幾度と回り、「マックス」「サトシ」と、気さくに声を掛け合う仲。

「めちゃくちゃ飛んで、というわけではないが、非常にステディで、しっかりとマネジメントをして、というタイプ。このコースに向いている」と、プレースタイルもよく知る。
「表情を変えずに淡々とやる人で、僕の好きなタイプの選手。顔もかっこいいですし」と、好印象しか出てこない。

「こういうところでまた戦えるのが嬉しいですし、一緒の組で回れるように」と、第2ラウンド終了時の大差7打を懸命に追う。
「出るからにはいつも優勝を目指していますので」。
好調に乗じて持ち前の負けん気がまた出てきた。

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