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ダンロップフェニックストーナメント 2024

生ウッズに興奮した22年前。永野竜太郎が2イーグルで6差2位

米のマクグリービーが最後のバーディで、ついに通算20アンダーに到達した。
プロ17年目の永野竜太郎(ながの・りゅうたろう)が、もっとも近い位置で3日目を終了した。



雨中の6打差・単独2位浮上は、なんといっても2イーグルだ。
4番パー5で257ヤードから、スプーンで2メートルにくっつけ、最後18番は、245ヤードの2打目を3メートルに乗っけた。

「18番は、距離的にスプーンだと大きいと思ったが、雨だったので。きょうは全体的に飛んでいない。手前よりは」と、奥ピンに対して、ギャンブルショット。

「結果的に思った距離ではなかったが、上手くキャッチして、転がっていってくれた」と、みごとな2オンに成功した。

前の17番パー3では、グリーンの左にはずしたが、4メートルに乗せたのを、上手くしのげた。
「雨でボールがなかなか飛ばない状況で、ノーボギーでまとめたのはよかった」。
この日ボギーなしで回ってきたのは、首位のマクグリービーと、大学先輩の岩田寛と3人だけ。

3日目のベストスコアで、自身9回目、今季は2度目の最終日最終組に入った。

前回は今年9月。
「ANAオープン」は、2日目から首位を走りながら最後「71」で2位タイ。
プロ17年目の初Vを逃した。

改めて、2009年のデビュー(東建ホームメイトカップ)から309試合目の初優勝を目指す最終日は、PGAツアー選手に挟まれながらのプレー。
永野とは1差3位につける松山英樹は、大学の後輩にあたるが、「PGAツアー選手はやっぱり上手いんだな、って。きょうもキャディと話していた」と、余分な意識もない。

来季のPGAツアー再昇格を控えたマクグリービーとの6打差も「それだけ向こうに実力があるということ」と、入れ込まない。
「追いつくぞ、という気持ちは全然ない。自分は自分。自分がいかにそのラウンドを充実して終わるか」と、コースと自分との戦いに徹するつもり。

ジュニア期に、出身の熊本から何度も見に訪れた大会だ。

特に強烈だったのは、2002年。
ウッズの大会初参戦に胸が躍った。

現在は181センチの長身だが、「今みたいに大きくなかった。人が多すぎて、3、4ホール先に行かないと見られない」。
大人の足の隙間から見えたウッズは「スーパースター。存在すべてが凄すぎて。それを生で見られた」。
ゴルフへの憧れを極限に高めてくれたのが「ダンロップフェニックス」だ。

「自分がこの舞台に立てていることが光栄です。ここで優勝争いできれば嬉しいな、と思います」。
思い出の舞台で、子どものころの夢を追う。

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