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ダンロップフェニックストーナメント 2024

松山英樹は今季最終戦で4打差2位タイ

松山英樹は7打差の3位から出て、4差の2位タイで敗れた。


お天気と共に、ショットは回復した。
バーディトライの数も格段に増えた。

だが、「昨日くらい雨が降ってくれてたら、割り切って打てるんで良かったんですが…」。
むしろ天候の回復を恨めしく感じるほど、パットが決まらない。

バーディ6つに対して、惜しくも逃したホールはそれと同じくらいの数ほどあった。
「最初から、プレッシャーかけていかないといけないところでなかなか…」。
もう一歩で決めきれない。

スタートから逃し続けて5番でやっと約4メートルを沈めたが、独走のマクグリービーもここで同時にこの日最初の初バーディとし、差は遅々として縮まらず。
7番のバーディは、約4メートルのイーグルチャンスを逃してのものだった。

9番では今度約4メートルを決め、前半9ホールを終えての5打差は「過去にも経験がある」と、まだ逆転を諦めてはいなかったが、すぐ後半最初の10番でボギー。

ショットを曲げたマクグーリビーに付け入れず、11、13番のバーディで波に乗りかけても、14番では1.5メートルのチャンスを逃して無念で腰がパタリと折れた。



15番で、マクグリービーが15メートルほどある長いバーディトライを沈めて大会最多アンダー記録の22に到達した。
バーディも、パーパットも長い距離を面白いほど入れ続けた前日の勢いこそなかったが、初日の17番で叩いて以降は、ついにこの日もボギーなし。

「4日間1ボギーで回られたら厳しいですよね」と、降参した。


    「後半の10、12、14番など。獲れていればプレッシャーをかけられたかな、と思うんですけど。もう無理だな、と。戦いは終わっちゃったな、という感じです」。
    2014年大会に続く2度目のホストVを逃して悔しさをにじませた。


    今季は年間2勝を挙げ、パリ五輪で悲願のメダルを獲り、通算10勝目を達成。
    激動の2024年も、これが自身の最終戦だ。

    今年唯一の日本ツアーは2位に終わったが、不動のエースは毎日大勢のファンを引き連れ、勝っても負けても最後まで主役だった。

    すでに来季に向けた調整も始めており、「良い部分もあったし、もちろん悪い部分の方が多かったけど。こうやって上位で戦えたことはプラスと思う。悪い状態ながらもバーディーは獲れましたし、そこは良かった」と頷いて、「良い部分を少しずつ伸ばしていけるように。また頑張りたいなと思います」。

    日本中の声援を背に、また世界を飛び回る。

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