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ディライトワークス JGTO ファイナル 2024

良い意味で開き直った山田大晟が会心のゴルフで首位タイスタート!

今季のABEMAツアーの賞金ランキングは28位。レギュラーツアーでも97位と苦しいシーズンをおくっている山田大晟だが、この日は8バーディのボギーフリーでラウンド。首位タイの好スタートを切った。

 

今季低迷している要因は、ショットの良し悪しの差が大きかったことにある。

ANAくらいからちょっとずつショットの感触が良くなってきていて。あとはパットが入ればと言う感じが続いていました。それまでは調子の良し悪しというよりは、良いショットと悪いショットの差が大きくて、そこそこと言うのがなかった状態でした」。

 

結果が出ない時間が続くと、どうしても気持ちの面でも滅入ってしまう。そんな山田に声をかけてくれたのが頻繁に練習を共にしたり、相談に乗ってくれたりしている宮里優作だ。いつもは山田の方から色々と聞くケースが多かったが、何か気になったことがあったのだろう、宮里から「何かあるか?」と声をかけてくれた。そこで相談してみたところ、アドレスを指摘されたと言う。

 

「練習ラウンドなんかで見てもらって、アドレスを指摘されたら、本当に急に良くなったんです。そこからショットの調子が上向きになりました」。

とは言え、パットが入らないことにはスコアに結びつかない。そこで今週は昨年使用していたパターを何気なく引っ張り出して、それを今週いきなり投入している。

最終戦ということもあり、山田自身にも色々と思うところはあったようで、自分自身が現状置かれている立場や、ゴルフの調子、そして最悪はQT行きへのことも頭をよぎった。ただ、色んな思いをめぐらせながらコースに来たら、意外と頭の中は「やるべきことをやるだけ」と良い意味で開き直れたと言う。

 

「ダメだったらダメでとは思ってはいないですけど、行くしかないかなと朝、心底思えたので。コースも好きですし、あまり期待せずに明日からもやりたいと思います」。

 

2022年のABEMAツアーの太平洋クラブチャレンジトーナメントでプロ初優勝を飾り、プロとしての本当の意味での第一歩を歩き始めることができた。様々な面で成長させてくれたABEMAツアーに恩返しをする思いを込めて、残り2日間も良い意味で開き直ったゴルフを見せたいと意気込む。



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