ただ、スタートはいきなり1減点。
10番のティショットは「ドライバーで打ったことない。スプーンか、クリークで」と、決めていたのに、同組選手の独り言でブレブレ。
「今日は全ドラっしょ!」と、出水田大二郎(いずみだ・だいじろう)。
「……なるほど」と、ついつられて大失敗した。
いきなりOBを叩いた。
「次の暫定球も左に行って。もう拾おうか」と、ギブアップもよぎったが「ナイスボギーで上がれた。きょう1日良い流れが作れた」と、そこから8バーディ=16点の大量加点に成功。
「僕のプレースタイルに合っている」。コースと、ゲーム方式との好相性を改めて実感した。
2020ー21年の平均パット1位の巧者は、強気のタッチがウリだった。
でもそのぶん、きわどい距離を打たされる場面も多く「1年続くと疲れちゃう」。
レギュラー昇格後はタッチ合わせを心掛けたが、今週は2年ぶりのポイント制大会だ。
「ショートするともったいない」と、バーディトライはすべてオーバー目を意識した。
「久しぶりに開放!」と、最後15メートルを打った18番は、さすがに強すぎた。
「入らなかったら5メートルは行っていた。気を付けないと…」。スリル満点のバーディ締めになったが「きょうはいい方向に行った」と、結果オーライ。
「昔は、いつもこんな感じで打ってたな」と、持ち味を思い出すことができた。
一昨年の大会発足時は3日目の通算26点で3位タイに。
最終日最終組に挑んだが、3点しか伸ばしきれずに7位に終わった。
雪辱を誓って来た2年ぶりの開催は、先週の「中日クラウンズ」で大学後輩の米澤蓮(よねざわ・れん)に、1差の2位敗退。
「なかなか、2勝目が来ない」と、和合で悔し涙を流して来たばかりだ。
今週のネット中継「ABEMA」のインタビューで「先週のリベンジします」と、きっぱり。
雪辱に心を燃やす。
今週、会場で特別出展するウェアブランド「TFW49」を着用するご縁で、オフに開催コースの「THE CLUB golf village」を一泊2日でラウンド。
「一人で泊まるのが悲しいくらい」というラグジュアリーな併設ホテルを満喫し、丸1年の大規模改良で生まれ変わった会場もたっぷりと下見をさせてもらって「変更点は把握している」。
新生コースも熟知している。
初日の14点で、片岡を1点差で追う久保田皓也(くぼた・ひろや)は、東北福祉大のゴルフ部同期だ。
片岡が、ツアー初優勝を飾った21年の「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」で2日目にも好順位を並べて、グータッチの写真を撮った際の楽しい記憶を懐かしく思い出す。
「また2人でいいプレーができるといいな」。
いろんな思いが交錯する初日の好発進になった。
※本大会の競技方法はツアーで唯一のステーブルフォード(ポイントターニー)です
<ポイント配分>
・バーディ=2点
・イーグル=5点
・アルバトロス=8点
・パー=0点
・ボギー=1減点
・ダブルボギー以上=3減点。