3差の8位タイから出て3番、6番のバーディでリーダーを捉えると、ピン手前にチャンスを作った10番で単独首位にトップに。
ピンの左奥からチャンスを決めた12番でさらに2打差をつけると、14番から怒涛の3連続バーディが来た。
15番では奥から約10メートルも決め、16番は奥の刈り込みからのパターが入った。
まだ後ろ3組残していたが、ボギーなしの「65」で回り切り、通算17アンダーで3差をつけて上がるとすでにお祭りムードになった。
大会主催のISPS所属プロ。
コロナ禍でやむなく「とりあえず日本トーナメント」として開催された一昨年の本大会で初優勝をホストVで飾ると、昨年は米二部「コーンフェリーツアー」に挑戦した。
パワーと飛距離の洗礼を受け、帰国後にすぐ肉体改造に着手し、今季開幕戦後のドライビングディスタンスで平均302.09ヤードを記録し、河本、幡地に続く部門別3位につけるなど筋トレの成果をみせた矢先の快挙達成だ。
この通算2勝目で、今季の残り試合と、その先2シーズンの欧州・DPワールドツアーのシード権を獲得した。
「高いレベルに上がるために練習していたので。これでヨーロッパに参戦できると思うとすごく嬉しいです」と桂川。
2度目のホストVに、半田晴久ISPS会長は所属プロを抱きしめ「会見で言っていたとおりになった」と、大喜びだった。
PGAツアーの昇格に失敗した昨年、「来年はいちから日本で頑張ります」と言ったが、その根も乾かぬうちに世界の扉をこじあけた。