選手会長の谷原秀人(たにはら・ひでと)は、大会主催の藤木企業株式会社の藤木社長と水曜日のプロアマ戦をプレー。
前後半の休憩時に、ちょうど居合わせた大学後輩の蟬川泰果(せみかわ・たいが)と一緒に、「いや、ほんと涼しくていいです」と、快適さをアピールした。
盛夏の大会で、今までは練習日しか認められなかった半パンツでのプレーを、今大会では本戦でも解禁。
史上初の試みに踏み切れたのは、藤木社長のほうからご提案してくださったから。
「理解を示してくださって、選手みんな喜んでいます」と、代表して感謝を伝えた。
ラウンド中は、藤木社長と来年以降の施策にも大いに花が咲いたといい、「本当に男子ゴルフを応援してくださっているので。ありがたいです」と、選手会長としても非常に心強い。
あとは主催者の思いにプレーで応えていくのが選手のつとめだが、「自分は…なんとか予選通過を?」と、45歳自身は控えめ。
でも、心配はしてない。
先週のパリ五輪で、大学後輩の松山英樹が銅メダルを獲得した。
代表監督の丸山茂樹にも聞いたが、松山の気合は相当だったようで、「毎日夜7時頃まで練習していたと。そうやって、結果を出してくれたことで、そこを目指していく選手は確実に増えると思うし、実際にすでに久常や星野や中島がヨーロッパで成績を出している。相乗効果でいい流れができている」と、実感している。
「それにプラスαで、環境作りは続けていかないといけない」と谷原自身も先週まで3週間のオフに、17年続けてきたジュニア大会に参加。子どもたちと一緒に汗を流してきた。
「これからも、ジュニアの道しるべでありたいです」。
その施策がひとつでないのはベテランならではだ。