Tournament article

ファイナルQT下関ゴールデンゴルフクラブ 2024

来シーズンを見据えたサードQTからの挑戦!池田勇太の視界は良好

昨年もこの舞台でファイナルQTを戦った池田勇太が今年も下関ゴールデンクラブで来季の出場優先順位を競う。

昨年のファイナルQTは初日を終えて棄権。今シーズンは顎偏位症(がくへんいしょう)の治療をしつつ様子を見るスタンスで春先は完全休養にあてていた。

ただ、本人もある意味で想定外だったのは復帰した5月のミズノオープンから出場した5試合でリランキングを大きくアップさせたことだ。それにより秋は8連戦を戦うことになり、結果的に賞金シードはあと一歩及ばなかったものの、ギリギリの戦いを演じることになった。

「休んだほうが良かったってわけじゃないけれど、出られるのに出ないと言うのもおかしい話だしね。ただ、ゴルフの質も体の状態も確実に良くはなっていますよ。見た目には本当にわからないと思うけれど、よくなっている感覚はある」。

 

今年は自身が想定していたよりも多くの試合をこなすことになったが、その中で感じた課題や、手応えに似た感覚を得ることができた。だからこそ来年はある程度ゴルフができる感じがしていると池田は言う。今回は昨年とは違いサードQTからの挑戦を強いられたが、そこも見事にクリアしてファイナルQTへと乗り込んできた。

「(今回のファイナルQTは)来年への準備というのはもちろんあるけれど、今年の終わり方があれじゃあ気分が悪いからね!」。

池田が言う終わり方とは賞金シードがかかったカシオワールドオープンでのこと。パットが全く決まらなかったこともあり2日目に78を叩いてしまい予選落ち。そこでシード復帰は万事休すとなったわけだが、シード云々ではなく自分のゴルフが許せなかった。その鬱憤を晴らすために下関にやってきた。

この日は練習ラウンドはせずにパットとアプローチ、そしてレンジでの練習のみ。軽めの練習と思いきや最後までツアーバスでクラブの調整を自ら行うなど、明日からの4日間に万全を期していた。


関連記事