Tournament article
JCBクラシック仙台 1999
「ティショットが命」尾崎将司
ショット、パットともに冴えまくった。
12番、521ヤードのロングホールで、グリーン右約20メートルに2オンさせ、イーグルトライ。だが、2メートルもショートして思わずいつもの叫び、『ガッ』が出たものの、バーディで収め、今度は14番ショート(185ヤード)。
ピンから13メートルも手前から、がっちり沈めてバーディだ。
いよいよ、再来週に迫った全米オープン。フェアウェーをはずすと、15センチもの深いラフが待ちうける超難コースでは、より正確なティショットが要求される。
それに備え、「昨日から新しいドライバーを使っている」という。
シャフトも以前のものから一新し、多少の不安を抱えながらも「オレの場合はティショットが命だから」と言いきった。
いまよりもっと遠くへ、そして緻密に。
尾崎はいままた、前進しようとしている。
「きょうのドライバーは、雨用。ロフトが開いているやさしめのものだよ。
(使っていて)半信半疑なとこあるから、多少の不安を抱えながらやっているね。
でも、この2日間いろんなことにトライして、いろんな結果が出たよ。
それに基づいて、良くしていかないと、と思っている。
グリップは、先週、フックかスライスか迷って、またスライスに戻した。(笑)何回替えるんだろう。少し、やりすぎだね。
でも、マスターズからいろいろ試してきたわけだけど、迷いがあればあるほど練習量も増えるし、追求していくものも増える。迷いから修正していける。
その先は、もっと良くなっていくはずなんだ」