Tournament article

サントリーオープン 1999

海外招待選手のニック・プライス

海外招待選手のニック・プライスは、プロアマトーナメント終了後、18番ホールグリーン場で行われたチャリティオークションに参加。愛用のドライバーと、グローブのセットをギャラリーに提供。司会の徳光和夫さんが、はじめにつけた1万円を大きく上回る、6万円で競り落とされ、プライスは満足そうだった。

 プライスのはなし「きょう会場のコースをまわりましたが、非常に距離が長く、ラフがきついタフなコースという印象を受けました。うまくプレーするには、まず、ティショットでいかにフェアウェーに落せるかでしょう。以前、日本のコースをまわったときは(前回は、1997年の全日空オープンに出場)、もっとラフも短かったし、楽なセッティングだっったのにね。
 いまの自分のゴルフの状態は、調子は非常にいいんだけれど、いつも納得のいかない2、3打差で、勝てないといった感じ。それでフラストレーションがたまっているかな。
 でも、92年から94年のもっとも良い時期と、ゴルフの調子はまったく変わりないよ。日本での試合を楽しみたいね」

ニック・プライス ★ニック・プライス(ジンバブエ)略歴

 南アフリカ・ダーバン出身。1957年1月28日生まれの42歳。180センチ、86キロ。 8歳のとき、兄のキャディ役として連れられたゴルフ場で、はじめてクラブを握る。
 10歳で父が逝去。その後まもなく、一人手で育ててくれた母とともに、ジンバブエに移住した。
 1975年、世界ジュニア選手権優勝。1977年にプロ転向したあと、主に南ア、ヨーロッパツアーで活躍し、現在はフロリダ州オーランド在住。米ツアーを中心に転戦している。
 1994年には、全英オープンと全米プロ選手権で優勝。当時は、1982年のトム・ワトソン以来12年ぶり11人目(当時)の“年間メジャー2勝”、また、同年のうちの全英オープン、全米プロ制覇は、1924年のウォルター・へーゲン以来70年ぶりの快挙と、話題を撒いた。
 1982年から、“世界一のティーチングプロ”と名高いデビッド・レッドベターに師事し、彼の“生徒”の中で、もっとも成果をあげたうちのひとりとして有名だ。
 米PGAツアー通算16勝、PGAヨーロピアンツアー通算5勝。1992年、米ツアー賞金ランキング4位。1993年、1994年には、同ツアーの賞金王に輝いている。
 今季の米ツアー賞金ランキングは、15位(9月5日現在)。日本ツアーでの主な成績に、1996年のブリヂストンオープン3位などがある。

写真1枚目;海外招待選手のニック・プライス(左端)。この日はKONISHIKI(コニシキ)さんと一緒にプロアマトーナメントをラウンドしたが、KONISHIKIさんは途中でリタイア。「KONISHIKIさんの体型は、ちょっとゴルフにむいてないかもね(笑)」とはプライスの弁。

写真2枚目:ニック・プライスのドライバーを競り落とした男性(左)は、プライス本人(左)から競り落とした商品を受けとり大喜び。

    関連記事