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アコムインターナショナル 1999

鈴木亨は、「4勝したときのパターに戻して」首位発進

「ここのところ、ずっと調子が悪くて悩んでいたんですけど、4勝したときのパターに戻したら『オレって、パターうまいじゃん』っていう感じになれたんです」
 9月以降の試合から、40、50位台をウロウロ。「ショットはいいのに、結果が出なくて悩んでしまって、『なんでこうなっちゃうんだろう〜』って家に帰っても暗かったんですよ〜」と鈴木(写真上)。

 打開策に、ドライバーと多少マッチングの悪かったアイアンを変え、さらにパターを、昨年まで愛用していたピンタイプにもどしたら「『オレってパット、うまいじゃん』って思えるくらいよくなったんです」。かつて、4勝したときに使っていたエースパターが威力を発揮した。

 出だしの10番パー4はピン奥2メートル、11番パー5では2オンに成功して2連続バーディと、いいスタートを切ると、後半の2番でピン上から5メートル、5番で8メートル、8番では7メートルを次々沈めて7アンダー、首位に踊り出た。

 先週のフィリップモリスでは日大同期で同じミズノ所属の川岸良兼(写真下)が復活優勝。

「彼も苦しんでいたから、ほんとよかったですね」と感想を述べたが、内心は『負けられない』という穏やかならぬ気持ちが、この日の好スタートにつながったようだ。 この日、鈴木と1打差、3位につけた川岸良兼が言っている。

 「ぜったい、オレの優勝があるから頑張れてるんだよ。だってあいつ、いつもオレと回るときはすごいスコアで上がってくるんだから」。

 刺激しあえるライバルの活躍が、鈴木の心に火をつけている。

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