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住友VISA太平洋マスターズ 1999

9月のジュンクラシックで2位に入り、来季のシード入りを決めた宮瀬が赤丸急上昇

 昨年は、最終戦の沖縄オープンまでシードが決められず、ピンチに立たされた。今季も前半戦でなかなか成績があげられず、「あんな思いで最終戦に出るのはもう、いやですね」と不安を語っていた宮瀬は、9月のジュンクラシックで飯合肇とのプレーオフに敗れたものの、単独2位に入り、ようやく来季のシード権を確定させた。

 ジュンクラシック以後は吹っ切れたように好調なゴルフを展開し、賞金ランクもグングン上昇。現在28位につけている。

 9月のサントリーオープンで、「ショットのとき、左足にうまく体重移動できていないことに気付いた」という。

 8年前に施した左ヒザ半月板の手術跡を無意識にかばい、「体重移動が怖くて、スイングのバランスを崩していたみたい」と宮瀬。左足に体重が乗れないと、右へ行く球が多くなる。

 通算9アンダーで迎えた最終18番パー5。残り252ヤードの第2打はその古傷の後遺症か、グリーン右手前の池へ。

 「クラブが少しトップ気味に入ってしまったことも原因」(宮瀬)

 ボールは池の淵の芝に食い込むように止まっていた。そこから水切りショットにトライしてピン手前8メートル。このホールをボギーとしたものの、通算8アンダーは、世界のビッグネームを押さえて2位タイだ。

 「最後はバーディで10アンダーにしたかったけどしょうがない。このスコアには満足です。常に左足への体重移動を意識するようになってから、調子がずっといい。きょうもとてもいいゴルフができていたと思う」晴れ渡った表情には、不安も迷いも感じられなかった。

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