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ダンロップフェニックス 1999

日下敏治ディレクターの「大会みどころ」

 フェニックスカントリークラブは、1996年から3年かけて、毎年6ホールずつ、グリーンの改造を行ってこられました。これまで平均300〜400平方メートルとこぶりだった面積を、約1.5倍の500〜600平方メートルへ拡大することによって、微妙なアンジュレーションのあるグリーン、つまり「乗せる難しさ」に加え、さらに「乗せたあとの難しさ」という、新たな課題を選手たちに与えられたわけです。
数字がすべてを物語るとは言えませんが、それでも、過去のデータを見るかぎりではグリーンの改造は、見事に成功したといえるでしょう。

改造以前の平均パット数を見てください。

93年は28.098ストローク、94年29.597ストローク、そして改造に着工する前年度も 28.291ストロークと、28台を超えたことがなかったのですが、改造元年の96年は29.5 77ストロークと、1ストローク以上はねあがり、さらに改造完了年の98年は30.112ストロークと、30台にまでアップしています。あきらかに、改造後のグリーンに苦しんでいる選手たちの様子が伺えます。

今年は改造完成後、1年がたちました。

グリーンのメンテナンス状態はますますレベルアップしています。

今年、宮崎は7月と8月に合わせて1800ミリもの雨が降り、ラフの伸びが若干悪くてコースの方々には大変、苦労をおかけしましたが、選手の技量を引き出すのに、申し分ない仕上がりになっています。

素晴らしい舞台の上で繰り広げられる。世界のつわものたちの技の競演、存分にお楽しみいただきたいと思います。

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