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住建産業オープン広島 2000

ディフェンディングチャンピオン、尾崎将司

 「久しぶりのいい感触だったね。強いジャンボ尾崎が帰ってきたよ。
 しかし、桧垣や手嶋たちも、いいバーディ取ってたし、2人がねばり強くてちょっと無理かなっていう気持ちもあった。6打差はちょっときついかなと思っていたんだ。ハーフで3つずつくらい縮めないと、という計算をしていたんだけれど、9番のイーグルで、計算が変わったね。

(ジャンボ尾崎の9番ミドルでのチップインイーグル;
フェアウエーから残り159ヤード。8番アイアンで放ったボールはグリーンで軽く2バウンドしてピンにあたってカップイン)

 ショットに自信があるから、ああいうショットもできる。2人も一生懸命しのいでいたけれどね。彼らも、普通じゃ取れないところをきっちり取っていたよ。9番では、手嶋もナイスパーだっただろ? オレがイーグル取って、3打差がひっくり返ったらおいしいなって思ったんだけどね。まあ、『後半のナインホールで追いつけばいいっていう、心の余裕がオレにはあったんだね。すべての面で安定してるから、2人につけいるスキを与えなかった。

 このホールとの相性がいい理由は、“このホールではああして、こうして”っていうイメージができあがっているからだと思う。ショットの内容が上がってきているから、見ていても面白いゴルフだったんじゃないだろうか。これがプロのゲームだぞっていう、ね。
 イーグルが取れて、前向きな気持ちが出てきたっていうのもあるし、なにより、ギャラリーに、“魅せる”ゴルフができたっていうのが一番うれしいね。

 なんか、若いもの・弱いものいじめをしているみたいに見えるかもしれないけれど、でも、やっぱりこれからも若いものをいじめていけるようなゴルフをしたいなって思うね。おれの能力には計り知れないものがあるしね。(笑)。
 ツアーが新しくなって、ますます、人に感動を与えるゴルフができるかどうかということが問われるようになってくる。オレはこれからも、ずっと、夢を追い続けていきたいんだ」

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