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日本プロゴルフマッチプレー選手権プロミス杯 2000

横尾要

「1、2回戦での苦しさが明日の決勝で生きるはず」

 かつて、“マッチの鬼”と称される、先輩の丸山茂樹から「マッチ戦では、相手の孫の代まで叩きのめすつもりでやる」と聞かされたという横尾要。初の決勝進出で、先輩の教えどおり、谷口をノックダウンできるか―。

★ 横尾要のコメント
 「1回戦、2回戦、そして今日の準決勝もほとんど18ホールまで行く苦しい戦いをしてきました。このことが僕を精神的に強くして、明日の決勝戦にもつながるんじゃないかと思っています。
 今日の準決勝は、(イーブンで迎えた)16番で『入る』と思ったパットがひと転がりではずれてたとき、『ああ、これは神様が僕に試練を与えているんだ』と思い、次の17番で頑張ろうと思いました。相手の芹澤さんは、ティショットは曲がらないし、今日はアイアンがすごく切れていた。パットもうまいし、非常にやりにくい相手でした。
 勝の谷口さんも、ショットもパットもうまいし、しかも去年は決勝ラウンドで負けているから、期するものはあると思う。
 明日は長丁場。早々に決着つけられないように、粘っていきたいですけど、非常に手ごわい相手ですね。
 マッチプレーはどんなに差がついていても、安心はできません。5アップしていたのにそこから5ダウンする可能性もある。
 先に取っても余裕は持ちたくないし、先に取られても前半はそんなに焦らず、最後のハーフあたりから勝負が出来ればいい。
 マッチプレーは決勝まで来たら、たとえ90叩こうが、たとえ(3位決定戦を戦う)飯合さんや芹澤さんが58でまわってきても抜かれる心配がない。2位以下になることはありませんから、そのへん気楽に回れると思うんです。
 明日は、自分のゴルフさえできれば、勝てると思う。
 谷口さんももちろん、そうだと思うけど、体力的には、なんの心配もありません。
 この大会で勝てば5年シードがもらえるけど、僕は“優勝すること”のほうが嬉しいから明日は最後まで一生懸命、頑張りたいと思います」

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