Tournament article
カシオワールドオープン 2000
「もちろん、優勝に越したことはない」
このカシオワールドに桑原克典は「是が非でも2位以上になる」という決意で乗り込んできた。来週行われる日本シリーズの出場権を勝ち取るためである。
現在、桑原の賞金ランキングは26位。
6人抜きを果たす最低条件は2位タイ、しかもタイが2人まで、という厳しい条件だ。
一時は同じ組でまわる鈴木亨に6打も差をつけられていたが、15番と17番でバーディを取り、さらに最終18番パー5では3ウッドでグリーンを捉えてイーグル奪取。
鈴木との差を3つと縮めて、単独2位フィニッシュ。
「もちろん、優勝してシリーズの出場権を取るに越したことはありません」という桑原の最終日に注目だ。
「18番のセカンドは3ウッドか4ウッドか迷ったのですが、3ウッドで打ったらちょっと噛んで、それが結果的に転がってくれて、ピンと同じ上の段まで行ってくれました。
イーグルだと、明日、最終組になるのは分かっていた。取れてよかったと思います。
途中、6打差くらいまで行っちゃったから、これは2位狙いかなと思ったけど、後半にスコアを伸ばすことができて、これは、もしかしたら最後も入れたら、何とかなるかな、とは思ったんですけどね。
鈴木さんは、ティショットもアイアンもパターも調子がいい。スキがないように見えますけど、明日は最終日ですから…。上位はみなさん、飛ぶ方ばかりですけど、僕はパットがね、6〜7メートルくらいが入ってくれれば、チャンスはあると思うんですよ。
僕は日本シリーズが目標なので、2位まで、2位タイだったら2名までなら出場できる計算なんです。
当然優勝したいですけど、最低でも2位を取ります」