Tournament article
ファンケルオープンin沖縄 2000
「秀道さんの言葉で、開き直れたかも 」
河井の賞金ランクは72位。まさに、シード権の当落線上にいる。
今週の開幕前に、同郷の先輩の田中秀道から「オマエなんか、どうせダメ。もともと、シードの枠に入れるような選手じゃないんだから、そのつもりでやって来い」と、厳しい言葉がかかった。
だが河井は、それを愛情のこもった激励と理解した。
「きっとリラックスさせてやろう、と思って言ってくださったんだと思うんです。それまで僕は、今週のことが気になって夜も眠れなかったんです。だけど、秀道さんの言葉を聞いたら『そうか、俺はどうせダメなんだ』って。いい意味で、開き直れたんですよね」
2日目のこの日は、出だしの1番でボギーを打つが、「これでますます吹っ切れましたね」
予選カットラインは考えず、「とにかく試合を捨てないこと」だけを目標に、がむしゃらに、目の前の1打に集中し、1オーバーでこらえて34位タイ。
まずまずの位置で予選通過を果して、ひとまず“第1関門”突破の河井。
「でも、まだまだ油断はできません。残り2日も、がんばるだけです」と、初シード入りをめざして燃えている。