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マンシングウェアオープンKSBカップ 2000

「2週連続Vとか全英オープンの出場権とか、そんなすごいことはひとまず意識せず、明日はゆっくりとやりたい」佐藤信人

初日トップとは3打差ながら2位タイと好位置につけて発進した、前週の日本プロ選手権チャンピオン、佐藤信人。3日目を終えた段階でも、首位・片山晋呉と4打差の13アンダーで単独2位をキープ。2週連続Vのかかった佐藤だが、「2週連続とか全英とか、そんなすごいことはひとまず意識せず、ゆっくりとゴルフがしたい」と、淡々と最終日を迎える。 「ゴルフの調子は、やはり先週までと比べると、全体的には落ちています。だけど、この3日間では今日が一番感じが良かったですね。
まあ、あまり素晴らしいショットはなかったけれど、ロングを2オンしたりとか、長いパットを2パットでしのいだりとかして、なんとなく良かったという感じ。
グリーンは4回外したうち、1回はパターの寄せでしたが、3回は上手く寄せてパーを取っていけた。すごいピンチのパーパットとかもなく、今日はおだやかなラウンドでした。
パターのほうも、何の違和感もなくチャンスの短いのを外したのもあったけど、ちゃんと入りそうな気もするし、いい感じで構えられている。2パットで切り抜けられるという安心感が全体にいい影響を与えています。
明日はトップと4打差。晋呉が崩れる訳がないし、スキがない。自分がよほど爆発しない限り無理だと思うけど、1打1打、自分のゴルフをするだけです。1打1打の積み重ねで、このコースは誰でもいいスコアが出せるコース。今日は少しだけショットの感じが良くなったことを好材料に、明日もまた頑張れればいいと思う。
今は、自分の実力以上の成績が出ている。自分でも考えてなかったほどの結果をここまで残せることができていて、なんだか、自分が自分じゃないみたいなんです。今年から、コースに出たらミスしても怒ったりせず、キャディと雑談したりして気を楽に、楽しくゴルフしようと心がけているのが、いい結果を生んでいるんでしょうか。
だから明日も、2週連続優勝とか、全英オープンの出場権とか、大きなことはあまり考えず、1打1打集中しながら、ゆっくりと行くだけです。欲張らず、自分にすごいことは期待せず…という感じでやりたいですね」

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