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JGTO TPC イーヤマカップ 2000

伊沢利光のエースキャディ、前村直昭さん

雨のあがった18番グリーンで、前村さんは“ボス”と改めて喜びを分かち合った
 キャディの前村直昭さんによれば、伊沢は、逆転負けした先週の『〜全英への道〜ミズノオープン』からスウィングを改造中だったそうで、「きっかけはジャンボさんのスイング。伊沢さんは、それまでちょっとティショットで球が曲がり気味だったんですけど、先週、ジャンボさんのスウィングをじっと見ていて何かひらめいたようで。一生懸命、スウィングを直していましたね。それが今週に入ってからすごく良くなってた。僕も安心して見ていられましたから。今回こそチャンスかな、と僕なりにも感じていたんです」(前村さん)。

 伊沢の“女房役”となって4年目という前村さん。表彰式でカップを受け取る伊沢を誇らしげに眺めながら、「僕もこれで4勝目」と笑った。
 前村さんは、伊沢の初優勝となった95年日本オープンを除き、他4勝でずっとバッグを担ぎ、活躍を支えてきたのだ。
 「僕のボスは“優勝争いという場面でも、あまり普段と変わらない。ただ、今日の第3ラウンドが終わって、最終ラウンドがスタートする前はさすがにちょっと緊張してたみたい。いつもより無口になっていましたね」という。
 そんなボスをプレー中いつもニコニコ見守って、ときおりのんびりとした口調で話しかける前村さんの存在は、伊沢にとって、なくてはならないものなのだろう。

 プレーヤーにとって、コースの中では、キャディが唯一の味方。その存在が、時には勝敗を左右することもある。前村さんと伊沢の関係は、それほどに深い。

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