Tournament article
サン・クロレラ クラシック 2000
「ゴルファーは球を打つだけが仕事じゃない」
「初日はグリーンが硬くて、どう対処していいかわからなくて、もう帰ろうかな、と思ったくらい(笑)。でも、昨日今日とこれだけグリーンが止まるとわかったら、だいぶ突っ込んでいけるようになったよ。初日2日目はなんとなく、インパクトで合わせにいってしまっていたからね。俺は、インパクトを重視するタイプ。今日は、フォロースルーで手を意識的に強めに出していったら、ショットの内容がだいぶ良くなった。
若いときなら、意識しなくても最後まで手が動いていたけど、やはり年を取ってくると少しずつ縮んできて、意識的に出していかないといけなくなってくる。
もうちょっとティショットで思い切って振っていきたいが、まだまだ振りきれていない。でも、だいぶいい感じだよ。今日のラウンドは、かなり高い点数だった。あとは、安定してこういうゴルフを続けて行くことが大事だ。
そのためには自分の体のコンディショニング。筋力をつけ、ケアしていくことが必要になってくる。
(7月の住建産業オープン)広島のあと、無理して故障しない程度に下半身強化のトレーニングに取り組んできた。アメリカでは、トレーニングは今どんな選手でも重要視していることだ。タイガーのような選手でもやっている。世界一の選手が、だよ。ゴルファーは球を打つだけが仕事じゃないということだ。
俺ももっともっと体を鍛えて、素早いスピードのある球が打てる筋力をつけたいと思ってね。
年を取れば取るほどやるべきことが増えていく。ギブアップしたらそれで終わり。俺も去年までさぼってきたから、去年の後半と今年に入って、そのつけがまわってきたのだと思っている。
このコースはショートホールがキーポイントだ。距離のある2番ホールもそうだし、7番は風の計算が難しい。14番…それと17番のショートも風の計算が、どうもわからない。
パー4の第2打は、ほとんどSWなどでアプローチできる。その後に、200ヤードクラスのパー3で、しっかりしたアイアンショットができるかどうかだ。
優勝? アンダーパーを積み重ねていくこと。そうすればおのずと優勝はできるもんだろう」