Tournament article
サン・クロレラ クラシック 2000
「あれは快心のセカンドだった」
3番で7メートル、4番で4メートルのバーディチャンスを沈めて通算10アンダーまで伸ばして迎えた尾崎の5番パー4。
右ラフからの打ち下ろしの第2打は、ピンまで残り134ヤード。
9番アイアンでのショットはピン横5メートルに落ちると、フックラインを描いてピン奥へ。
沸き起こる歓声の中、ボールはいったん速度を落としながらもなお回転を続け、ゆっくりと、引きずり込まれるようにカップに落ちた。
チップインイーグル!!
尾崎の顔が、得意げに変わる。大きな万歳を繰り返す。
「あれは快心のセカンドだった。勝つには運気が必要だが、今日は条件が満たされていたな」
土壇場のチップイン。
この日の勝運は尾崎にあった。