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サン・クロレラ クラシック 2000

「長らくお待たせしました! 私が、ジャンボ尾崎です!!

尾崎将司が、第1回サン・クロレラクラシック初代チャンピオンに輝いた。
今季不振にあえいでいた尾崎は、これが今季初V。待ちわびたVに声も弾む。

 「長らくお待たせしました! 私が尾崎将司です!!(笑顔)
今日はたくさんのファンのみなさんの応援のおかげ、そして私の努力のおかげで勝ちました(笑)。

昨年の後半から、今年前半にかけて、スイングの中で試行錯誤していた部分―グリップに変化をつけていこうとしていた部分がなかなか自分のものにならず悩んでいたこと、あと体調を崩したこともあり、なかなか結果が出せなかった。でも、ようやく調子も上がってきて、『こうすればいい』というのが見えてきたような気がする。
 減量作戦も成功し、今は7キロほど絞られ、体の故障も、右ひじの痛み以外は、ほとんどない。
 1年1ヶ月ぶりの優勝なわけだけれども、最近は若い子が頑張っているし、自分のこれまでのゴルフを見ていれば、こういう結果になるというのはわかっていたし、勝つためには筋力アップ、飛距離アップしていくしかないと思っていたから。早く勝ちたい気持ちもあったけど、しょうがないという思いもあったよね。
 ただ、今日のゴルフの内容は、決して誉められたもんじゃない。俺はたとえ勝っても内容が悪ければ納得しないタイプだからね。
 ゴルフの内容で言えば、山本(昭一)の方がはるかにいいゴルフをしていたと思う。優勝経験がないのに、これほどしっかりとゴルフできるもんかね、と思いながら見ていたんだ。

 今日は後半11番くらいから体の疲れを感じて、下半身に力が入らなかった。それでも無理に力を入れようとすると、ショットが右にすっぽ抜けたりしてね。
 14番でボギーを打って逆点されたときは、嫌な予感がよぎったりもした。
 最後のほうは、疲れて顔がゆがんでいるのが自分でもわかった。たくさんのファンが見てくれているというのに、ね。
 笑う門には福来るというけれど、やはり最後は笑って声援にこたえたかった。なのに、苦しい顔しか見せられない自分が、どうにも許せなかったよね(笑)。なにしろ今日で5ラウンド半目だから。さすがにちょっとしんどいな、というのが後半出てきた。今の俺は、それくらいの体力だということだ。

 でも、これからは科学の力を借り、いろんな情報を収集して、自分を鍛えていけば、2年3年先までまだまだ十分、現役でやれると思っている。
 この1勝を機会に2勝3勝と続け、上昇気流に乗り、これからもファンのみなさんを安心させるようなゴルフをしていきたいと思うよ」

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