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アジアパシフィックオープンゴルフ選手権競技キリンオープン 2000
アジア太平洋地域のNO.1プレーヤーは、片山晋呉に決定!!
雷雨による2度の競技中断に、選手たちがペースを崩す中、片山には、待機中の車の中で仮眠を取る余裕さえあった。
「この大会は公式戦ということもあるし、この試合で勝てば、ワールドランキングのポイントもけっこうあがる、ということもあって、この試合と、次の中日クラウンズで勝ちたいと思って調整をしてきましたので、『ああ、調整の仕方は間違っていなかったんだな』ということを痛感しています。今年のうちにワールドランキング70位内に入って、さらに来年、数試合の米ツアー参戦で、50位に食いこみ、マスターズに出場したいから。
13番で、7メートルのバーディパットを沈めたあと2度目の中断になって、そのとき僕、その場で20分近く待機の車の中にいたんですね。
そのときに、なんていうのかな…まったくゴルフのことは考えずに、車の中で5分ほど寝たんですよ。それで、『なんかすっきりした〜』とか思って再開になったら、(7メートルが)入っちゃった。
最初の中断のときも3メートルくらいのバーディパット(8番ホール)からだったんですよ。それはうまく打ったんですけど、はずれたんですね。それでまた、13番もパッティング前に中断になって。車の中で寝る前までは心臓が飛び出るくらい、すっごくどきどきしてて、『あ〜どうなっちゃうのかな』とか思ってたんですけど、ちょっと寝て、パッと打ったら入っちゃった。普通は中断のあとのそういうパットって、嫌なものなんですけどね。
(競技副委員長の)川田(太三)さんが競技委員としてついてくださってて、待機中の車の中で『マスターズも、このくらい遅い時間に終わるんですよね』なんて話しながら、やけに落ちついていたんですね。ドキドキするパッティングの前なのにね。
16番パー4の2打目をすごくショートして、3打目のアプローチをうまく打てたのが勝利につながったと思う。あそこがパーなら、『行ける』っていうのがあったから。
第3打目は、グリーンまで30ヤードあったんですけど、今週はそれくらいのアプローチが全部OKの距離についていたから、そのときもまったく時間をかけないで打ったんですよ。それが入りそうなくらい、いい感じで打てて。それが今回の勝因かな。
初日から厳しい気象条件だったけど、僕のゴルフって、すごく飛ぶわけじゃないし、バーディが一杯出るわけでもない。ただ、天気が悪いほうが好きというか、苦にならない。悪条件になればなるほど、『別にヤじゃないよ』って思いながらやってるのが、いいんでしょうか。