Tournament article
フジサンケイクラシック 2000
97年大会のチャンピオン・久保谷健一が、首位タイの尾崎健夫、渡辺司とともに最終日、最終組で大会2勝に挑む
今日はリズムがつかめなかった。ただ唯一耐えられたのは、楽しくプレーできたってこと。ブスッともせず怒ったりもせず、…今週はそういうプレーをしようと決めていたから。
先週も、先々週も、予選落ちしたときに、楽しくやろうって決めていたのにもかかわらず、怒ってしまったから。自分で決めてて忘れてた。今週は思い出の川奈で、冷静に、普通のカオしてプレーしなさいって自分にいいきかせていたんです。その分、今日は崩れなかったんじゃないかな。
今日はグリーンには乗らないわ、真中から乗らなかったり、いろいろやってますから、カリカリくるところなんですけど…今日は一緒にまわったハミルトンとメシさんのプレーを見て勉強しながらやろうと思いながら回ったような感じです。
途中までハミルトンが伸ばしていて、「うまいな、オレも伸ばしたいな」とか思いながらやってましたけど、気持ち的には落ちこんでいなかったから、この位置に残れたって感じですかね。
ただ、勝ったときもそうだったんですけど、ずっと4日間、いいリズムでいけるというのはありえないですからね。1日くらいは「今日は入らない」とか「グリーンに乗らない」とか絶対に誰でもあるはず。
そういう1日でも、今日こうやってイーブンパーで抑えられたっていうのは、とてもよく耐えられたっていうか…。明日もし、アンダーパーで回れたときに「ああ、3日目に耐えられたから今日は上位に残れたんだ」って思えるだろうし、今日のパープレーはものすごく1打1打が大きいなって思う。
1個ボギー打った瞬間に、またさらにもう1個打ってたら、2個3個って連続しちゃってたと思う。
1打1打大事にしたからこそ、今日はパープレーでまわれたんだと思いますね。
今日の前半のゴルフって、納得いったショットでバーディが取れなかったりボギーだったりしてるんですよ。7番のボギーは、ティショットが木の裏にいっちゃって、それだけがダメだったですけど。そっから、木の間を自分の思ったとおりに抜けて打って、思ったとおりにアプローチしたのに、グリーン上で逆目でちょっとショートして。
パットも思ったとおりに打ったのにはずした。前半は納得いくショットができていた。
ミスショットはなかったですね。8番も、フェアウェーから打ってオーバーはしたんですけど、あそこはその部分だけ野芝で、スピンがかからずにオーバーして、9番は思いきってピンを狙ったんだけど、風がもう少し吹いてくれればポンと寄せられたはずなんですけど、風の後押しがなくて…。
納得いくショットができて、はずしてもパーが取れていたから。
今日は16番だけは取りたかったです、気合入れてね。勝った年は4日間、ここでバーディ取りましたからね。今日はナイスパーだったんですから、取れなくて悔しがることはないんですけど。16番はミドルホールと思ってやってますから、今日はボギーを取ったような気分です。ここはオナーで打ちたかったんですよね。今日はね〜ここで先にハミルトンのを見ちゃったから(オナーのハミルトンがティショットで右に2発 OB)ね〜。前に打つ人がトンと真中に打てば、よっしゃオレも、と思えるんだけどね…。今日は、16番の新しく植えた4本の松がすごく効いてた。あれ、大変だったよ。
16番がバーディ取れなかったら、17、18番は絶対に安全パイにしとかなくちゃいけない。16番取れていたら、どっちか狙っていってもいいんですけど、16番がパーで終わった限りはね…。
明日は久しぶりの最終組だけど、僕はどこでまわろうが気持ちは同じです。
それより僕は上と3つくらいあいてるほうが、ダメなんです。ムリにスコアを伸ばそうとして逆に沈没が多い。でも、最終組って下を見渡せそうな高い位置にいるんで落ち着いてできるんです。
明日はジェットさんと司さんと一緒。2人とも、すごく頭の良い人で、面白いこといっぱいいうから凄く好きです。でも、プレー中は2人の言ってることにはあまり耳を貸さないようにします。面白いこと言ってるから、と一緒になって話しを聞いちゃうと、ゴルフができなくなる。2人の話には鼻で適当に笑いながら明日はとにかく一生懸命、プレーします。