Tournament article
フジサンケイクラシック 2000
「ティショットとセカンドは、パットを打つまでのつなぎ」渡辺司
川奈は、まあまあのショットをしても、バウンドして跳ねてしまうことがある。ティショットとセカンドは、パットを打つまでのつなぎ。川奈は、乗せないほうが良い結果になることがあります。僕は基本的にグリーンにボールを乗せることは考えないでやっているホールがいくつもある。
可能な限り、ティショットのミスをしない。できるだけ、フェアウェーからグリーンに対してセカンドショットを打っていく。どの選手でも持っている川奈のゲームプランに徹していかないと、という思いでやっています。それでもどうしても、フェアウェーをはずすところもあります。そんなときは、なんとかパーの拾いやすいところへ。そこからグリーンに乗せようとすると痛い目に合いますからね。そんな感じで、パットでしのいで今日まで来たな、という感じなんです。
3日目終わっての5アンダーっていうのは、僕としてはずいぶんパットが入ってくれてるし、精一杯のゴルフです。
とりわけ、どうということもなく、パットでしのぎながら明日もやれたらいいんじゃないか、と思う。今日までと、ゴルフプランを変えても、百害あって一利なし。明日は、お客さんが、つまらない、と感じるようなゴルフを目指したい。
見てる人が『またグリーンの手前だよ』『また乗ってないよ』と思われるようなゴルフ…。僕はけっしてロングヒッターじゃないわけだけど、人が飛ぶのを羨ましがってもしょうがない。自分にないものをねだるのは、お金100円しか持ってないのに、 1000円のもの欲しいっていっても泥棒するしかないんで。僕がここまで来た持ち味っていうのは、人が嫌がる距離をなんとか打ってたら入った…パッティングでここまでつないで来たんです。
明日は、応援のしがいのない、地味なゴルフを目指します。最終日に僕が出せるとしたら3アンダー。僕が出せる可能性のあるスコアを目標にします。まわりが8とか9アンダーまで行ってるから、と必死でおっかけていくと、自分は結局パープレーくらいしかできなくて、30位くらいまで落ちちゃうから。誰がいくつ出そうが関係なく、なんとか7か8アンダーまでいける組みたててで、どうにかしのいでいくしかないと思う」